2019年2月13日水曜日

小豆島のお盆の民俗行事、夜念仏が解散

小豆島(香川県)土庄町に江戸期から伝わるお盆の民俗行事「夜念仏」が解散

夜念仏とは、お盆の夜、亡くなった人の霊を慰めようと、集団で家々を巡って、独特の「念仏」を唱える民間信仰、民俗行事です。江戸期は全国的に行われていたのですが、現在ではほとんどの地域で行われなくなりました。一つの町に4カ所で行われている土庄町は、全国でここだけです。
このうち、この度解散することになった肥土山地区の「肥土山夜念仏連中」は白装束がいわゆる死に装束で白地の着物に帯、手甲、脚絆、草履の鼻緒、に至るまで白色で白い手拭いで頭を覆い、菅笠をかぶった姿です。
帯には板の先に鉦を取り付け、「念仏」を唱えるときにチーンと叩きます。哀愁を帯びた連中の
声が静かに迎える家族の心に沁みるのです。
この地区では、前年から当年の6月末までに亡くなった、いわゆる新仏のある家を巡り、その人が男性なら「善光寺」、女性なら「十九夜」という念仏を唱えます。不幸にして子供を亡くしたりかつては戦争で亡くなった、そんな人達にはそれぞれの念仏がありました。巡り歩く途中に橋や川、墓があればそこでもそれぞれに応じた念仏を唱えます。この連中のメンバ-は多い時で11人いましたが、高齢化や後継者がいないことなどが大きな原因で、1月29日、会合を設けて、残念ながら、解散するという結果になりました。20年前には小豆島全体で8カ所、行われていました。
肥土山地区は、民俗行事多く残っていて、農村歌舞伎は最も知られています。
新仏のある家々を巡って「念仏」を唱える夜念仏連中。しんみりとした空気が漂う

白一色の衣装で、家々を巡る

途中の川や橋、墓などではそれぞれの念仏を唱える


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