2019年1月19日土曜日


小豆島霊場開き(島開き)ことはじめ 2/2

1/2 より続き

 記録によると昭和33年、但馬金剛弘徳会(兵庫県・中島利之助会長)が小豆島霊場58番札所・西光寺で5回目の霊場開きに参加したとある。また、「島開き」の記述は35年に見られ、いずれも西光寺で営まれている。霊場開きは29年にこの寺で始められたと推察できる。故瀬尾哲命老僧は「当時は港でお遍路さんを出迎える行事はなく、それぞれにお遍路さんが集まって来ていた」と往時を振り返っていた。
小豆島の新年初の風物詩として親しまれている「島開き」は、昭和42年の総本院落慶と後に「両備海運」と社名変更(44年)する南備海運が、39年10月に岡山―土庄間でフェリー「おりんぴあ」を就航させたことで大型バスでの来島を可能にさせたことで姿を変えた。

現在、この日に合わせて上陸する兵庫県の但馬地方の団体を中心とする大勢の遍路を、小豆島観光の玄関口、土庄港で、僧侶や山伏、ご詠歌隊、お遍路さんの巡拝を支援する宿泊施設や交通機関などの霊場関係者が島の信者らと共に出迎え、さらに両者が一体となり200人を超える人たちが隊列を整え、大師の木像を先頭に同港から約1キロ南東の霊場総本院まで練り歩く姿になったのは昭和43年の霊場開きからだと考えられる。鈴の音を響かせながら練り歩くお遍路さん。
小豆島の春はこうしてお遍路さんの鈴の音とともにやってくる。
土庄港から上陸するお遍路さんたちを霊場関係者が出迎える

霊場開き法要が営まれる小豆島霊場本院

かつての小豆島霊場本院
 

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